外装・内装のデザインは優れているのに、居心地が悪くてすぐお店を出てしまったり、商品が見にくく、ショッピングが十分に楽しめなかったりするお店があります。そのほとんどの原因は、座席や陳列棚の配置、動線が、きちんと計画できていない店舗設計が原因。お客に心地よく商品やサービスを利用してもらい、次の来店につなげるには、見た目のデザインや雰囲気だけでなく、見やすさや動きやすさを考えることも大切です。
インテリアを効率良くレイアウトするには、間口が広く、なるべく正方形に近い形の物件が理想的です。狭い間口に、奥行きの広い店舗は、面積が十分でも、移動距離に無駄が多く商品提供が遅れたり、テーブルの間隔が十分にとれず落ち着いて座れなかったりします。出っ張りの多い物件も使い勝手があまりよくありません。バックヤードや厨房の設け方、レジ・棚の置き方を工夫し、お客もスタッフもスムーズに動ける動線を設定しましょう。
また、カウンターとテーブル席の比率もチェックポイントです。1、2人での来店を多く想定している場合はカウンター、それ以上の場合はテーブル席を多めに設けておくと、効率良くお客を回転させることができます。このとき、お客を待たせることのないよう、客席数に合った人数のスタッフを確保しておくとよいでしょう。 |