店舗のインテリアや内装は、商品やサービスをより良く演出するためのものです。まれに、商品と間違えてしまうほど存在感のあるオブジェを配置したり、個人宅のように趣味の手芸品などを飾り付けたりしている店舗がありますが、お客にとってはあまり購買欲をそそるものではありません。
また、その空間での居心地を楽しむという面からも、お店の雰囲気づくりは大切です。いくら腕の確かな料理人がいる料亭でも、気品や風情の感じられない雑然とした内装では、せっかくの料理の味も半減してしまいます。同じく、リラクゼーションを提供するエステやマッサージが、原色のきらびやかな装飾をほどこした店内では、癒すどころかお客を不安にさせてしまいかねません。どうすれば、商品をより魅力的に見せられるか、よりサービスを楽しんで受けてもらえるかを、お客の視点に立って考えたいものです。
さらに、インテリアには統一感を持たせるとよいでしょう。ナチュラルなウッド調の店内に金属製の家具を配置するなど、内装のイメージがバラバラでは、お店のコンセプトもきちんと理解してもらえません。ミスマッチをあえて楽しむコーディネートもありますが、高度なセンスとテクニックが必要です。インテリアコーディネーターなど、プロに相談してアドバイスを得ることをおすすめします。 |