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新装・改装で常連客に見放される店舗。 |
店舗の新装・改装は、一時的な集客の拡大に有効な手段です。マーケットポテンシャルが高く、お店がよく見えて来店しやすい好立地な店舗の中には、定期的に改装を行うことで新規客を次々と獲得し、売り上げを伸ばしているケースもあります。しかし、この手法は、立地や建物構造の制約も多い小規模店舗には通用しません。それどころか、たった1回の新装・改装でも、やり方によっては客数を減らしてしまうこともあります。
ある飲食店の改装例をあげましょう。そのお店は、お客の大半が年配層のアットホームな小料理屋だったのですが、客層を拡大するために若者志向のおしゃれな高級居酒屋にリニューアルしました。オープン直後は客数が増加しましたが、それまでのお店の雰囲気が気に入っていた常連客の足は、次第に遠のきはじめます。最初のうちは、目新しさにひかれて来店していた若者も、価格帯やメニューの不適合からリピートに結びつけることができず、最終的にお客の全体数を下げる結果になってしまったのです。
一度失ったお客を取り戻すのは難しいもの。常連客の存在を度外視した店舗の新装・改装はリスクが大きいと言えるでしょう。より確実で、効率の良い集客を目指すなら、現在のお客が、自店のどんなところを気に入っているのか、雰囲気、メニュー、価格、サービスなど、あらゆる角度から検証し、それを新しい店舗づくりに生かすことも大切です
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